★教員のための社会科学習参考書籍集★
授業を進めていくのに参考になる研究書や資料の紹介があります 03.9.11更新!
本の名前 |
著者名 |
出版社名・出版年 |
備考 |
内容説明 |
鎖国=ゆるやかな情報革命 |
市村佑一・大石慎三郎 | 講談社現代新書・1995 | ||
開かれた鎖国 | 片桐一男 | 講談社現代新書・1997 | ||
海禁と鎖国 | 荒野泰典 | 東京大学出版会・1992 | アジアの中の日本史U外交と戦争所収 | |
インカの反乱(被征服者の声) | ティトウ・クシ・ユパンギ | 岩波文庫・1987 | ||
インディアスの破壊についての簡潔な報告 | ラス・カサス | 岩波文庫・1976 | ||
長篠・設楽原合戦の真実 | 名和弓雄 | 雄山閣・1998 | ||
沖縄の歴史 | 宮城栄昌 | NHKブックス・1968 | ||
アイヌ民族と日本(東アジアの中の蝦夷地) | 菊池勇夫 | 朝日選書・1994 |
本の名前 |
著者名 |
出版社名・出版年 |
備考 |
内容説明 |
文明の起源(上)(下) | G・チャイルド | 岩波新書・1951 | 原題「人間は人間がつくる」1936年刊 | |
「未開」概念の再検討T・U | 川田順造編 | リブロポート・1989・1991 | 東京外語大アジア・アフリカ言語研究所プロジェクト報告の一部。Vは刊行予定 | |
神と女の古代 | 楠戸義昭 | 毎日新聞社・1999 | 毎日新聞日曜版連載記事の加筆 | |
縄文文明の発見 | 梅原猛・安田喜憲編著 | PHP研究所・1995 | 青森三内丸山遺跡についての専門家の論集 | |
邪馬一国への道標 | 古田武彦 | 角川文庫・1982 | 縄文文明発見を予言! |
本の名前 | 著者名 | 出版社名・出版年 | 備考 | 内容説明 |
私たちはどこから来たのか ―日本人を科学する― |
隈元浩彦 | 毎日新聞社・1998 | サンデー毎日に連載された記事に加筆したもの | |
岩波講座日本通史第1巻 ―日本列島と人類社会― |
網野善彦他 | 岩波書店・1993 | 日本列島における人類社会形成についての論文集 | |
海を渡った縄文人 ―縄文時代の交流と交易― |
橋口尚武編 | 小学館・1999 | 日本列島内における交流を考古資料で証明。 | |
海の古代史 ―黒潮と魏志倭人伝の真実― |
古田武彦 | 原書房・1996 | 縄文人が南米に到達していたとの説についての日米両国の学者の討論記録。 | |
倭人も太平洋を渡った ―コロンブス以前の「アメリカ発見」― |
古田武彦訳 | 八幡書房・1987 | 縄文人南米到達説についてのアメリカでのシンポジウムの記録(1967ニューメキシコ)の翻訳 | |
白村江ー古代東アジア大戦の謎― | 遠山美都男 | 講談社・1997 | 大和王朝=倭王朝の立場に立つ学会多数派の側からの白村江の戦いについて再検討した労作。 | |
古代は輝いてきたV ―法隆寺の中の九州王朝― |
古田武彦 | 朝日新聞社・1985 | 九州王朝=倭王朝の立場での古代通史第3巻。白村江の戦いで九州王朝は滅びた。 | |
沖縄の歴史 | 宮城栄昌 | NHKブックス・1968 | 古代からアメリカ施政下までの沖縄通史 | |
アイヌ民族と日本人 ―東アジアのなかの蝦夷地― |
菊池勇夫 | 朝日新聞社・1994 | 古代以来の蝦夷・アイヌと日本との関係を通観。 |
本の名前 |
著者名 |
出版社名・出版年 |
備考 |
内容説明 |
日本の中世国家 | 佐藤進一 | 岩波書店・1983 | 中世幕府論を構築するために律令国家の日本的な特色の分析から、王朝国家・幕府の性格まで解き起こした労作 | |
古代政治史における天皇制の論理 | 河内祥輔 | 吉川弘文館・1986 | 古代政治史の主役は天皇家であり、古代政治史を天皇家の皇統形成運動として捉え直した画期的な論文。 | |
大化の改新 ―645年6月の宮廷革命― |
遠山美都男 | 中央公論社・1993 | 645年6月の事件は直系皇統断絶の事態の中での新たな直系皇統形成をめぐる天皇家内部の闘争であったことを論証。 | |
壬申の乱 ―天皇誕生の神話と史実― |
遠山美都男 | 中央公論社・1996 | 壬申の乱も直系皇統の断絶の事態の中での皇統をめぐる候補者の殺戮戦であることを論証。 | |
白村江―古代東アジア大戦の謎― | 遠山美都男 | 講談社・1997 | 白村江の敗戦は唐の圧倒的な物量に負けたのではなく、圧倒的な物量を誇りながら完敗を喫した倭国の戦略にあることを論証。著者の意図に反し、倭国=大和王朝に疑問がわく。 | |
<聖徳太子>の誕生 | 大山誠一 | 吉川弘文館・1999 | 聖徳太子像は藤原不比等とその子孫および藤原光明子による造作と結論した藤原氏中心史観の書。しかしその造作の主語を前記河内論文により天皇家と変えると、古田の九州王朝説を補強することとなる。 | |
古代は輝いてきたV ―法隆寺の中の九州王朝― |
古田武彦 | 朝日新聞社・1985 | 倭王朝=九州王朝に立脚することで古代政治史のさまざまな矛盾が氷解する事を論証。前記4つの書と比較すると興味深い。 | |
人麿の運命 | 古田武彦 | 原書房・1994 | 万葉歌人柿本人麿の生涯は彼が九州王朝の滅亡を悲しむ立場に立っていたことをつかむと、全ての謎が氷解する事を論証した古田武彦の万葉論。 | |
大仏再建―中世民衆の熱狂― | 五味文彦 | 講談社・1995 | 大仏焼失・再建の過程を分析し、古代の終焉と中世の到来をつげた時代の性格を浮彫りにした。 | |
行基 | 井上薫 | 吉川弘文館・1987 | 少し古い本であるが行基の生涯と事跡を知るには格好の書。 | |
古代インドの歴史 | R.S.シャルマ | 山川出版社・1985 | インドの学者による古代インド史。釈迦の教えの成立の意味を貨幣経済の浸透とその結果起きた社会矛盾と連関させて捉える視角が新鮮。 | |
本覚思想批判 | 袴谷憲昭 | 大蔵出版・1989 | 今私たちが知っている仏教は釈迦のおしえではないことを論証した仏教哲学の書。 | |
法隆寺は移築された −太宰府から斑鳩へ― |
米田良三 | 新泉社・1991 | 法隆寺の金堂や五重の塔は、太宰府観世音寺の建物を移築したものであることを論証した書。 | |
★史料★ | この単元の学習に必要な読みやすい原典史料のありか。 |
本の名前 | 著者名 | 出版社名・出版年 | 備考 | 内容説明 |
日本の中世国家 | 佐藤進一 | 岩波書店・1983 | 中世幕府論を構築するために律令国家の日本的な特色の分析から、王朝国家・幕府の性格まで解き起こした労作 | |
日本中世史像の再検討 | 網野善彦・石井進 他 | 山川出版社・1988 | 1986年「第10回北海道高等学校日本史教育研究会」の報告と討論をもとに編まれた書。当代の中世史各分野の碩学たちが中世史研究の現状と課題を明らかにしている。 | |
日本社会の歴史(中) | 網野善彦 | 岩波書店(新書)・1997 | 網野氏の日本通史第2弾。10世紀から14世紀前半の日本社会を近畿を中心とした貴族政権の日本国と、武人によって成立した東国武家政権という二つの王権の並存と葛藤として描く。 | |
平安王朝 | 保立道久 | 岩波書店(新書)・1996 | 河内祥輔氏の「日本古代政治史における天皇制の論理」によって明らかにされた王権の運動と論理。平安時代もこの運動と論理とによって動いていたとの仮説に基づき、桓武天皇から安徳 天皇までも王の年代記に挑んだ書。「武士」のとらえかたが、他とは異なり新鮮。 |
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平将門の乱 | 福田豊彦 | 岩波書店(新書)・1981 | 古代末期における中世的なものの胎動である平将門の乱。この背景を将門の本拠である茨城県結城郡八千代町の尾崎前山の製鉄遺蹟の分析を踏まえて、「武士」像の再検討を通じて論じたもの。 | |
古代日本の鉄と社会 | 東京工業大学 製鉄史研究会 |
平凡社(選書)・1892 | 茨城県結城郡八千代町の尾崎前山の製鉄遺蹟の分析を通じて9世紀の関東に小規模な限定された需要を満たすための製鉄が行われていたことを明らかにする。関東における「武士」の成長の社会的基盤を明らかにする。 | |
後白河法皇 | 棚橋光男 | 講談社(選書)・1995 | 保元の乱から鎌倉幕府の成立の時期にかけて「一の人」であった後白河法皇の実像に光りをあてることを通じて中世という時代の幕開けと中世の王朝の性格を活写した書。 | |
鎌倉武士の実像 ―合戦と暮らしのおきて |
石井 進 | 平凡社(選書)・1987 | 綿密な史料の分析を通じて、鎌倉武士の暮らしの実像にせまり鎌倉武士がなにゆえ幕府へと結集したのかを論証した書。 | |
平家物語、史と説話 | 五味文彦 | 平凡社(選書)・1987 | 「平家物語」とはいかなる質の書物なのか。それは時代をどのようにとらえ人々に何を語ろうとしているのか。この問題を徒然草などの証言を手がかりに論及し、作者像にも迫っている。 | |
平家物語・語りのテクスト | 兵藤裕巳 | 筑摩書房(新書)・1998 | 平家物語の語りから文字へのテクスト生成の現場に分け入る事を通じて、この書には「武家政権を王朝の秩序に組み入れるという王権の側の隠された意図」があったことを論証。 | |
吾妻鏡の方法―事実 と神話にみる中世 |
五味文彦 | 吉川弘文館・1990 | 鎌倉時代の基本史料「吾妻鏡」の物語としての構造をさぐることを通じて、東国の武士たちがはじめて鎌倉に朝廷以外の政権を作り、「王殺し」を繰り返しながら政権を再生して行った過程をあざやかに描く。 | |
頼朝の時代 ―1180年代内乱史― |
河内祥輔 | 平凡社(選書)・1990 | 以仁王の挙兵から頼朝の征夷大将軍任官までも過程をつぶさに分析する事で中世幕開けの内乱の実像にせまる。 | |
源平合戦の虚像を剥ぐ | 川合 康 | 講談社(選書)・1996 | 遺蹟の発掘報告や当時の馬の復原などを通じて、鎌倉幕府の成立にいたる内乱の実像にせまった書。 | |
鎌倉武士団 王殺しの謎 |
五味文彦 他 | 角川書店・1989 | 「歴史誕生5」所収。NHK番組歴史誕生の書籍化。将軍暗殺の謎を鎌倉幕府と王朝国家との相克の構造に基づき分析。 | |
鎌倉新仏教の誕生 | 松尾剛次 | 講談社(新書)・1995 | 法然・親鸞・道元・叡尊ら続々登場した「新仏教」の祖師たちは何を救済しようとしたのか。「官僧」「遁世僧」という独自の視点からこの謎を解く。 | |
ミミヲキリハナヲソギ | 黒田弘子 | 吉川弘文館・1995 | 紀伊の国阿弖河の庄のカタカナで書かれ百姓申状。これを国語学の成果をもとに読み解き、中世の村と百姓の姿を描く。 |
本の名前 | 著者名 | 出版社名・出版年 | 備考 | 内容説明 | |
室町時代 | 脇田晴子 | 中央公論社(新書)・1985 | 商品経済がはじめて社会に浸透した室町時代。商工業者の動向と都市の誕生との関連で時代を描く。 | ||
日本中世に何が起こったかー都市と宗教と資本主義ー | 網野善彦 | 日本エディタースクール・1997 | 貨幣とは・利子とは・宗教とは?。今日でも解明しきれないさまざまな問題を、その始まりである中世の都市に生きる人々の問題に則して論じる。商品経済の広がりはすでに鎌倉時代にありとの説を展開。 | ||
徳政令 | 笠松宏至 | 岩波書店(新書)・1983 | 永仁の徳政令の背後にある中世の人々の「ものの所有」についての考え方と古代の「商い返し」に始まる平均の思想との結合として徳政をとらえ、その発布の背景とその社会的影響を考察する。 |
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一揆 | 勝俣鎮夫 | 岩波書店(新書)・1982 | 一揆とはもともと「一味神水」をして共同意識をもった集団が、現世の様々な社会関係や法から離脱して一つの行為をなすこと。この神に身をゆだねた「変身」の行為が、「社会変革の思想」へと変貌していくさまを描く。 | ||
日本中世の民衆像 | 網野善彦 | ||||
無縁・公界・楽 | 網野善彦 | ||||
中世倭人伝 | 村井章介 | ||||
土民ごうごう ー1441年の社会史ー |
今谷 明 | ||||
天文法華の乱 ー武装する町衆― |
今谷 明 |