書名 | 文明の起源(上)(下) |
著者名 | G・チャイルド |
出版社・出版年 | 岩波新書・1951年 |
目次・内容構成 | 第1章 人類の歴史と自然の歴史 第2章 生物の器官の進化と人類の文化の進歩 第3章 時間の尺度 第4章 食物採集者 第5章 新石器革命 第6章 第2革命への序曲 第7章 都市革命 第8章 人類の知識における革命 第9章 進歩の促進と停滞 |
説明 | イギリスの考古学者G・チャイルドが1936年に出版した「人間は人間がつくる」の翻訳。19世紀に一世を風靡した「進歩」の思想が第一次世界大戦によって疑問が持たれた中で、人類の進歩とは何かと言う事を考古学の成果を駆使して説明しようとした労作。ここでチャイルドは「進歩とは人口の増加である」という命題をうちたて、人間の文化によって生活が改善され豊かになる事を進歩と読んだ。そしてこの観点から新石器時代における土器の発明と農耕・牧畜の発生は人類史における第一の革命と断じ、続く都市・国家の発生を第二の革命を呼んだ。かなり古い本だが、人類にとって文化・文明の持つ意味を考えさせてくれる点では今日でもその価値はかわらない。 |
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