書名 | 大仏再建―中世民衆の熱狂― |
著者名 | 五味文彦 |
出版社・出版年 | 講談社(選書メチエ)・1995年 |
内容・目次 | 序章:ある青年武士の発心 第1章:大仏と中世の民衆 1.炎上 2.開眼 3.大仏聖人 第2章:聖と俗 1.修行時代 2.外護者の系譜 3.入唐三度聖人 4.高野山と別所 第3章:大仏勧進 1.鋳造へむけて 2.南無阿弥陀仏 3.源平交代 4.伊勢へ 第4章:信仰の広がり 1.周防・京都・鎌倉 2.奥州合戦のころ 3.頼朝上洛と法皇の死 4.別所の展開 終章:大仏殿落慶供養 |
解説 | 平氏の南都攻めで炎上し破損した大仏を重源の勧進によりたくさんの善男善女の寄進によって 奈良の大仏は再建された。 その炎上から再建までの様を資料にそくして忠実に再現することを通じて、鎮護国家のための大仏 から衆生救済のための大仏への新たな信仰の始まりとともに、古代から中世への時代の転換の様を 生き生きと描いた書。 聖武天皇による大仏建立の様を描いたものではないが、その大仏信仰の変遷を追うことを通じて 聖武天皇による大仏建立の意味の再検討をも促している。 |
値段 | 1456円 |