書名 | インカの反乱(被征服者の声) |
著者名 | ティトウ・クシ・ユパンギ述 染田秀藤訳 |
出版社・出版年 | 岩波文庫・1987年 |
目次・内容 | ○インガであるドン・ディエゴ・デ・カストロ・ティトウ・クシ・ユパンギは当ペルー王国の かっての総督であるいと令名高き学士ロペ・ガルシア・デ・カストロ殿に、自らに代わって 国王陛下と協議する権限を委ね、協議すべき事項について説明書を作成した。その説明書 の全文 ○総督、学士ロペ・ガルシア・カストロ殿への委任状 |
解説 | インカ帝国がスペインによって侵略されたときの王(=インガ)であったマンゴ・インガの息子である ティトウ・クシ・ユパンギが30年にもおよぶ抵抗戦争の後、和議を結び、自己のインカ王としての正当性 を主張するために、スペイン人がインカに入ってきた経緯とその不当な仕打ち、そして父マンゴ・インガ の闘いと死。さらには父の闘いを引き継いだ自分の来歴などを語りながら、スペイン人と戦ってきたインカ の人々の魂をかたり、その誇り高い意識を綴った書。スペイン人と戦った当人の側からの貴重な証言。 |