書名 | 海禁と鎖国(アジアの中の日本史U外交と戦争所収論文) |
著者名 | 荒野泰典 |
目次・内容 | 1 「鎖国」概念の重層性 2 海禁概念の伝来 3 海禁概念の定着 4 海禁から鎖国へ |
解説 | 近世の対外関係を論ずるさいのキーワードである「鎖国」概念の再検討を主張する論文。 吉宗政権以来の明・清制度研究の成果として、19世紀前半には、幕府関係者のあいだで みずからの体制の包括的な呼称・概念として「解禁」が定着した事を指摘し、やがて「鎖国」 の呼称が否定的な文脈において用いられることによって、「遅れたアジア観」の形成に一役 かう結果をもたらすにいたる過程をぶんせきした論文。 |