書名 | 倭人も太平洋を渡った―コロンブス以前の「アメリカ発見」― |
著者 | C・L・ライリー他著 古田武彦訳 |
出版社・出版年 | 八幡書店・1987年 |
内容・目次 | 1.帆走するイカダ―それは古代文明の生き証人だ・・・・・・・エドウィン・ドーラン・ジュニア 2.コロンブス以前の斧と手斧の”柄づけ”への探究 ―旧世界と新世界とにまたがる文化的類型づけをもとめて― ・・・・・・・ダニエル・ランダル・ベイネ 3.論争のまとは何か―その紹介―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C・L・ライリー 4.”伝播”か、それとも”独立発達”か ―ここから論争がはじまった―・・・・・・・・・スティーブン・C・ジェット 5.”伝播”にはどんな考古学的証拠があるか・・・・・・・・・・・・ゴードン・F・エクホルム 6.”伝播”―その証拠とプロセスを求める―・・・・・・・・・・・・・ディビット・H・ケリー 7.様式と文化交流との間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョン・マラー 補1.日本の古代史界に問う―新しい方法を求めてー・・・・・古田武彦 補2.縄文とバルディビアとの関係 ―私たちの「日本―エクアドル」古代交流説に対する、マラーの評価について―」 <古田武彦の求めに応じて>・・・・ベティ・J・メガース クリフォード・エバンス |
解説 | 本書は1968年5月のアメリカ考古学会全国集会の報告と論争をまとめた書物の約半分を翻訳 したもの。原題は「MAN ACROSS THE SEA:PROBREMS OF PRE-COLUMBIAN CONTACTS」。 コロンブスのアメリカ大陸到達以前に、アメリカの文明に他地域のもっと高度な文明が影響を与え たのかと言う問題を考古学的に論証した議論である。この議論の中で注目に値するのが日本の 縄文文明が南米エクアドルの古代文明に直接影響を与えたというエバンズ博士夫妻の説であり 本書の7番のマラー論文はこれに全面的に反論をしたものである。 「邪馬台国はなかった」以来日本古代史の常識を覆してきた古田武彦が、魏志倭人伝中にある 「黒歯国」は南米であり、倭人は太平洋を渡って南米にまで到達していたと主張していた古田氏が エバンズ夫妻の説に出会い、この説を幅広く論議した本書を翻訳したものである。 |
値段 | 2400円 |