書名 | 古代日本の鉄と社会 |
著者名 | 日本工業大学製鉄史研究会 |
出版社・出版年 | 平凡社(選書)・1982年 |
内容・目次 | T 製鉄史研究の史的概観 U 尾崎前山製鉄遺跡 第1章 尾崎前山遺跡の発掘の概要 第2章 遺跡の電磁気学的調査 V 発掘結果をめぐって 第1章 製鉄遺構の年代 第2章 火山灰による遺跡の年代推定 第3章 炉材 第4章 出土木炭から何がわかるか 第5章 炉の構造について W 9〜10世紀の東国と尾崎前山 第1章 尾崎前山とその周辺 第2章 東国唯一の木芯乾漆像 第3章 関東の製鉄跡 第4章 文献資料より見た古代の製鉄 第5章 関東の鉄仏 X 古代製鉄原理の探究 第1章 伝承炉(倉林炉)と復元実験 第2章 砂鉄製鉄の原理について 第3章 古代製鉄滓の金属組織 第4章 関東の古代鉄器から見た製鉄技術 第5章 製鉄滓と鍛治滓の区別についての試論 まとめ |
解説 | 茨城県八千代市尾崎前山遺跡は1978年1980年に発掘調査がなされ、これは9世紀頃の製鉄遺跡であることが明らかとなった。本書はこの発掘の成果により古代末期の東国における製鉄の現状とその主体、そしてその技術を明らかにしたものである。 この遺跡のすぐ側には中世の領主の館跡があり、その館跡をぐるっと囲んだ土塁状の遺構が「馬の放牧遺跡」であることが明らかとなり、この地が古来からの官牧「大結牧」の地であることに鑑み、当遺跡が官牧に付属する施設であろうとの推定がなされている。 |
値段 | 2575円 |