つるばみの衣関連書籍集
書名 日本の中世国家
著者名 佐藤進一
出版社・出版年 岩波書店・1983年
内容・目次 はしがき
序章  律令国家について
第1章 王朝国家
  第一節 令外の官
     蔵人所の成立と展開・検非違使
  第二節 官司請負制
     弁官局大少史の場合・外記局の場合・使庁の場合
  第三節 職と家業
     職の特質・家業・准用と折中・家業の論理
第2章 鎌倉幕府
  第一節 成立過程と構造上の問題
     最勝親王の宣・寿永二年の宣旨・守護地頭の勅許・鎌倉幕府の構造
  第二節 執権制
     頼朝以後・法と衆議・将軍と執権
  第三節 得宗専制
     北条氏の権力集中・体制の矛盾と蒙古襲来・得宗政治
第3章 王朝国家の反応
  第一節 王朝の復興
     関白と関東申次・院の評定制・官司請負制の展開
  第二節 建武新政
     国司制度の改革・中央官司の改革・八省の卿
むすび
解説 本書は著者が日本の中世国家の特質を8世紀における律令国家の成立から説き起こして
考察したものであり、著者の主張は次の4点に要約される。
 @日本の律令国家は中国のものとは違い天皇と太政官とが相互に牽制・対抗の関係に
   なっており、きわめて貴族的な性格が強い事。

 Aこの日本的な律令国家解体にあとに生まれた王朝国家が中世国家の祖型であり、13
  14世紀の王朝国家はその展開形態であること。
 B鎌倉幕府は独自の特質を持つ中世国家のもう一つの型であること。
 C王朝国家と鎌倉幕府は相互規定的関係をもってそれぞれのみちを切り開いたこと。
この単元では@に特質を念頭に起き授業を展開した。
値段

1800円


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