泣く子と地頭・・・関連書籍集
書名 鎌倉武士の実像―合戦と暮らしのおきて―
著者名 石井 進
出版社・出版年 平凡社(選書)・1987年
内容・目次  はしがき
 T
 中世成立期の軍制
   1.国衙軍制の実態
   2.院政期の歴史的位置
 相武の武士団
   1.武士団の成長
   2.荘園・公領と武士団の生態
   3.平安時代末期の相武地方
 武家政権の成立
   1.鎌倉幕府の生誕
   2.鎌倉幕府と相武地方
   3.執権政治への道
 志太義広の蜂起は果たして養和元年の事実か
 『古今著聞集』の鎌倉武士たち
 武士の置文と系図―小代氏の場合
 U
 相武の農村
 地頭の開発
 V
 『蒙古襲来絵詞』と竹崎季長
 霜月騒動おぼえがき
   1.安達泰盛の政治的立場について
   2.霜月騒動の原因と経過について
   3.泰盛派の構成について
 金沢文庫と『吾妻鏡』をめぐって
 『吾妻鏡』の欠巻と弘長二年の政治的陰謀(?)
 鎌倉に入る道・鎌倉の中の道
 W
 中世武士とは何か
   はじめに
   1.鎌倉幕府下の武士と武士団
   2.武士と武士団の実体
   3.武士と武士団の形成
   おわりに
 あとがき
解説  鎌倉武士はなぜ幕府に結集したのか。この疑問について、院政期の軍制の中に国司と当該地域の武士団との主従関係が生まれ、そのことを契機として国衙の官人に武士が任命される事をつうじて、王朝国家の内部に政治的主体として武士が入っていくという過程や、また荘園や公領と武士・武士団との関係などを資料に基づいて明らかにすることを通じて答えようとした労作。
 平安末期から鎌倉期の諸資料に覗われる武士の実態が生き生きと描かれる。
値段 2369円

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