僕がホームページをつくったわけ
今の学校はおかしい、変えなければいけない。そう思って中学校教員になって26年。
多くの仲間たちと様々に工夫して学校を変えようと取り組んできました。私が目指した
のは『生徒が主人公の学校』。授業でも行事でも生徒会活動でも、生徒が考え作り上
げる。そのような学校を作ろうとしてきました。
今日、ようやくにして文部省が『子供の興味関心を重視し』『生きる力を育む』教育を
目指す事になり、受験のための暗記中心の物を考える事を嫌う教育から脱却する試
みが、全国的に進められることになってきました。これは、『子供たちが主人公の学校』
に変えるための大きな1歩前進だと思います。
しかしこの方向転換は今までの教育の批判的検討や自己批判に基づいてはおらず、
学校を「社会的な立身出世の資格を得る場」としか考えない傾向がまだ強い事とあい
まって、たいへんな混迷状況にあると私は認識しています。
そして、膨大な数の不登校生徒の存在や、今なお絶えることない教師による暴力や
差別、さらに『荒れる生徒』という、学校の危機ともいうべき状況の中で、あるべき学校
の姿やそれを作るための考え方や方法論が充分に確立していないということは、恐る
べき状況であるとも思います。
このような状況にかんがみ、目指すべき学校像とそのための方法論を確立する取り
組みに少しでも寄与するために私の26年間の実践とその基礎となる考え方を公開しま
す。そうすることで多くの人たちとの討論や実践の交流が生まれ、学校を変えるための
ゆるやかな全国的なネットワークをも作っていけるのではないかとも思うからです。
私の実践記録や様々なところに出した論文や批評を掲載します。今の学校を
『子供たちが主人公の学校』に変えるために、少しでも役に立てば幸いです。